2021年4月に当センターの英語名称がAsian Research Center for Bioresource and Environmental Sciences(ARC-BRES)に改称されたのにともない、セミナーの名称を従来のANESC生物資源環境学セミナーからARC-BRES生物資源学セミナーに変更した。
収奪的資源利用や環境許容力を上回る経済活動、あるいは気候変動などによって生物資源生産と環境に関するさまざまな問題が生じている。
生物資源環境学にはこれらの問題を解決するための方策を提示することが求められる。問題の原因は多面的であるため、研究者は自らの専門性を活かしたアプローチを取りながらも、たえず多層的視点を持って問題を俯瞰し、得られた知見を実社会に還元することができるように自らのアプローチをその中に位置づけることが必要である。
本セミナーでは、生物資源と環境に関してさまざまなアプローチをもって研究に携わっている方々に研究内容をご紹介頂くことにより、参加者各人の視点の多層化を図ることを目的とする。
回 / 開催日 / 場所 | 講師、演題 |
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第19回 ARC-BRES生物資源環境学セミナー 2025年2月19日(水) 9:30-11:40 東京大学 中島董一郎記念ホール |
李超鋒氏(西南大学 , 中国) 「ポプラの木部形成におけるKNAT3 タンパク質の機能 と調節機構の解析」 シャシ クマール グプタ氏(国際半乾燥熱帯作物研究所, インド) 「トウジンビエ(Pennisetum glaucum [L.] R. Br.)の耐暑性および耐乾燥性の向上」 スカルティニンシー氏(ムラワルマン大学, インドネシア) 「新首都ヌサンタラの森の都市開発における産業林から熱帯雨林自然林への転換」 セミナー詳細 |
第18回 ARC-BRES生物資源環境学セミナー 2024年7月25日(木) 14:00-14:50 田無キャンパス本館105/106講義室 |
山口哲生氏(東京大学大学院農学生命科学研究科生物材料科学専攻) 「植物のかたち・力学・バイオミメティクス」 セミナー詳細 |
第17回 ARC-BRES生物資源環境学セミナー
2024年2月22日(木) |
馬祥慶氏(福建農林大学, 中国) 「中国におけるコウヨウザン人工林の生産性の長期的な維持機構」シバクマール・ウタンディ氏(タミールナドゥ農業大学, インド) 「微生物叢・代謝物・タンパク質を介した植物の健全性とバイオマス由来の商品性燃料と化学物質の生産のための生体触媒」セミナー詳細 |
第16回 ARC-BRES生物資源環境学セミナー
2023年7月19日(水) |
郭威氏(東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構) 「画像解析による植物フェノミクス:農学と情報科学の架け橋」セミナー詳細 |
第15回 ARC-BRES生物資源環境学セミナー
2021年11月16日(火) |
リンポーティン氏(マラヤ大学海洋地球科学研究所バチョ臨海実験所) 「マレーシアにおける有害藻類研究と海産物の安全と保障に与える影響」セミナー詳細 |
第14回 ARC-BRES生物資源環境学セミナー
2021年9月29日(水) |
馬祥慶氏(福建農林大学林学部) 「中国におけるコウヨウザン人工林の管理状況と展望」セミナー詳細 |
第13回 ANESC生物資源環境学セミナー
2019年7月22日 (月) |
岡田謙介氏(東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻) 「半乾燥熱帯アフリカにおける窒素・炭素・リンの持続的な管理」セミナー詳細 |
第12回 ANESC生物資源環境学セミナー
2019年5月17日(金) |
ユンデ・ザオ氏(カリフォルニア大学サンディエゴ校) 「ゲノム編集:課題と解決策」セミナー詳細 |
第11回 ANESC生物資源環境学セミナー
2019年2月22日(金) |
シャシ・クマール・グプタ氏(国際半乾燥熱帯作物研究所) 「トウジンビエの生産性、気候変動に対する頑強性および栄養価の改良に向けた取組:国際半乾燥熱帯作物研究所における要望主導型の研究」セミナー詳細 |
第10回 ANESC生物資源環境学セミナー
2018年9月3日(月) |
深井周氏(クイーンズランド大学, オーストラリア) 「ラオスとカンボジアにおける機械化生産による米の市場性の向上」ネルソン・アメスキータ氏(コロンビア稲生産者連合, コロンビア) 「コロンビア米セクターの競争力を高めるための技術的課題セミナー詳細 |
第9回 ANESC生物資源環境学セミナー
2018年6月19日(火) |
井上広滋氏(東京大学東京大学大気海洋研究所) 「メダカ属魚類:アジアのユニークな科学資源」セミナー詳細 |
第8回 ANESC生物資源環境学セミナー
2017年10月19日(金) |
齋藤暖生氏(東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林) 「地域知と森林利用~山菜・キノコ採りの事例からの考察~」セミナー詳細 |
第7回 ANESC生物資源環境学セミナー
2017年7月21日(金) |
福士謙介氏(東京大学サステイナビリティ学連携研究機構) 「自然資源を活用した地域振興~佐渡島における地域複合産業の提案~」加藤洋一郎氏(東京大学農学生命科学研究科附属生態調和農学機構) 「東南アジア洪水多発地帯における稲作システムの適応」セミナー詳細 |
第6回 ANESC生物資源環境学セミナー
2017年2月17日(金) |
竹内渉氏(東京大学生産技術研究所) 「リモートセンシ ングによるインドネシアの泥炭火災観測と 炭素放出量の評価」小松輝久氏(東京大学大気海洋研究所) 「東シナ海における流れ藻の分布、輸送、起源、生態」セミナー詳細 |
第5回 ANESC生物資源環境学セミナー
2016年7月25日(月) |
奈良一秀氏(東京大学) 「絶滅危惧樹木を救う菌根菌を探る」ワーリオ・ルミン氏(東京大学, フィンランド天然資源研究所) 「協力の世界-垂直方向にマツタケシロを見る」セミナー詳細 |
第4回 ANESC生物資源環境学セミナー
2016年2月19日(金) |
耿其芳氏、南京大学、中国 「中国の絶滅危惧ニレの微小スケールにおける遺伝構造と遺伝子流動」黄建氏、西北農林科技大学、中国 「中国太白山の森林限界域のタイハクカラマツに共生する外生菌根菌の群集構造」シントー・ワユニン・アルディエ氏、ボゴール農科大学、インドネシア 「塩耐性および感受性アワの塩ストレス応答」ヌルル・クマイダ氏、ボゴール農科大学、インドネシア 「インドネシアの食糧安全保障の強化に向けたキャッサバの改良」セミナー詳細 |
第3回 ANESC生物資源環境学セミナー
2015年11月18日(水) |
スカルティニンシー氏、ムラワルマン大学、インドネシア 「インドネシアにおける森林再生への挑戦」原田一宏氏、名古屋大学大学院生命農学研究科 「グローバルな気候変動・森林保全政策に適応したローカルな森林管理―インドネシアの国立公園の事例より」グェン・ティ・ビッチ・イェン氏、ベトナム農業大学、ベトナム 「ベトナム北部における農業と農業生態系」池本幸生氏、東京大学東洋文化研究所 「コーヒー栽培による貧困削減と連帯経済」ダン・アリスガード氏、ミンダナオ州立大学ナーワン校、フィリピン 「アグサン湿地生態系の資源と社会経済の住民参加型アセスメント」セミナー詳細 |
第2回 ANESC生物資源環境学セミナー
2015年8月24日(月) |
アラムギル・ホサイン氏、バングラデシュ農業大学、バングラデシュ 「環境ストレスがバングラデシュにおける作物生産に与える影響と対策」ヌルル・クマイダ氏、ボゴール農科大学、インドネシア 「インドネシアの不良環境下におけるキャッサバの生産性の改善」陳晨氏、南京農業大学生命科学学院 、中国 「ヨウシュヤマゴボウの重金属耐性における主要戦略」セミナー詳細 |
第1回 ANESC生物資源環境学セミナー
2015年2月20日(金) |
卯田宗平氏、東京大学東洋文化研究所 「どの外来魚が資源か?-琵琶湖有害外来魚駆除事業をめぐる事例から」ウィ・ウィルフレド氏、ミンダナオ州立大学ナーワン校、フィリピン 「フィリピンの海洋多様性の現状と資源管理保全をめぐる最近の動向」パラニサミ・クパンナン氏、国際水管理研究所、インド 「インドにおける溜池灌漑-多元利用の再評価と天然資源管理の選択肢セミナー詳細 |