熱帯域における森林の減少・劣化は続いており、その主要な要因は農地への転換です。開発される土地は耕作限界地を多く含んでおり、持続的な生産が見込めずに放棄される開発地も少なくありません。
森林生態系は物質循環を通じて自律的な生産を実現している系であり、開発放棄地には森林を造成して持続的な生産を行う土地利用へと再転換していくことが望ましいです。
植物は環境の変化に対して形態や代謝の変化を通じて適応することができます。当研究室では、樹木の環境応答の仕組みを探り、その活用方法を考えることによって荒廃地における森林造成のための方法を追求します。