趣旨
収奪的資源利用や環境許容力を上回る経済活動、あるいは気候変動などによって生物資源生産と環境に関するさまざまな問題が生じている。生物資源環境学にはこれらの問題を解決するための方策を提示することが求められる。問題の原因は多面的であるため、研究者は自らの専門性を活かしたアプローチを取りながらも、たえず多層的視点を持って問題を俯瞰し、得られた知見を実社会に還元することができるように自らのアプローチをその中に位置づけることが必要である。本セミナーでは、生物資源と環境に関してさまざまなアプローチをもって研究に携わっている方々に研究内容をご紹介頂くことにより、参加者各人の視点の多層化を図ることを目的とする。
セミナー概要
日 時 | 2016年2月19日(金) 9:30-12:20 | |
---|---|---|
場 所 | 東京大学中島董一郎記念ホール(弥生キャンパス・フードサイエンス棟) | |
講演者 |
09:30-10:10 | 耿其芳氏(南京大学) 「中国の絶滅危惧ニレの微小スケールにおける遺伝構造と遺伝子流動」 |
10:10-10:50 | 黄建氏(西北農林科技大学) 「中国太白山の森林限界域のタイハクカラマツに共生する外生菌根菌の群集構造」 |
|
11:00-11:40 | シントー・ワユニン・アルディエ氏(ボゴール農科大学) 「塩耐性および感受性アワの塩ストレス応答」 |
|
11:40-12:20 | ヌルル・クマイダ氏(ボゴール農科大学) 「インドネシアの食糧安全保障の強化に向けたキャッサバの改良」 |