教授 練 春蘭(LIAN Chunlan)
 1965年中国福建省三明市生まれ。南京農業大学自然資源及び環境科学学部卒業、同大学大学院植物栄養学研究科修士課程修了後、同大学自然資源及び環境科学学部助手、講師を務めた。1994年来日。1999年岐阜大学連合大学院農学研究科博士課程修了。東京大学アジア生物資源環境研究センター学術振興会外国人特別研究員、生研機構派遣研究員を経て、2003年より同研究センター助教授。

 専門は分子生態学。主にDNAマーカーを用いた個体識別や繁殖特性、集団遺伝構造に関する研究を行っている。様々な特徴を持つ森林生態系について、より多くの生物種の集団遺伝構造と繁殖様式を明らかにしたいと考えている。これまでに、都市林におけるアカマツ、多摩川河川敷のニセアカシア、一次遷移初期過程にある富士山南西斜面火山荒原のミヤマヤナギ、外生菌根菌であるマツタケなどを対象としてきた。今後は対象地域を大規模な森林伐採による環境の悪化が大きな問題になっている中国にも拡げ、中国固有の樹木あるいは外生菌根菌について研究をしていくつもりである。

 また、森林だけではなく、他の生態系も視野に入れた研究にも取り組んでいきたい。現在、瀬戸内海区水産研究所と共同で日本沿岸域に分布する有害プランクトンの分子生態学的研究を進めている。

 私は中国で生まれ育ち、日本で研究生活の大部分を送ってきた。外国人が日本で生きていくことは特に言葉や文化の面で苦労しますが、自分のその経験を生かし様々な国籍・背景を持った人々の集う国際的な講座になることを願う。また、中国との国際共同研究の橋渡しとなれればとも考えている。ところで、私の趣味はやはり中国の伝統的なスポーツ、卓球である。週末に家族三人一緒に卓球をするのが一番楽しいことである。